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2012 年度 実施状況報告書

アシネトバクターが産生するシデロフォアの合成と抗菌活性

研究課題

研究課題/領域番号 23590129
研究機関岡山大学

研究代表者

竹内 靖雄  岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (00163387)

キーワードアシネトバクチン / 転位反応 / 類縁体合成
研究概要

提唱された構造が誤まっていた抗生物質であるアシネトバクチンの全合成法を再検討した。ここで,見いだされたオキサゾリジン環からイソオキサゾリジン環への転位反応について着目し,アシネトバクチン以外でも進行するかどうかを検討した。
検討した基質としては,アシネトバクチンがその分子内に有するイミダゾール環を,単純にしたベンゼン環を選んだ。その結果,本転位反応は,ベンゼン環を有する基質においても進行し,アシネトバクチンの類縁体を円滑に与えることがわかった。
アシネトバクチンは,メジシリン耐性菌に対して抗菌作用を有することがわかっているため,ここで合成したベンゼン環を有する類縁体の抗MRSA作用を測定した結果,その活性は,アシネトバクチより弱いことがわかった。
そこで,転位反応の一般性とより高い活性を有する類縁体として,ベンゼン環にヒドロキシ基を有する類縁体を設計・立案し,その合成と抗MRSA活性の測定について検討した。
その結果,転位反応は,本誘導体でも円滑に進行し,所望の類縁体をえることができた。抗MRSA活性については現在検討中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

アシネトバクチンの類縁体の2種について合成が完了した。

今後の研究の推進方策

更に類縁体の多くを合成し,その抗MRSA活性を検討することにより,リード化合物となるアシネトバクチンより優れた活性を有する化合物を見いだす。さらには,新しく見いさだされた転位反応の一般性を追求し,その展望と限界を明らかにする。

次年度の研究費の使用計画

主に合成に関する試薬等の消耗品経費に充当する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] アシネトバクチン中間類縁体の合成 (30pmA-458)

    • 著者名/発表者名
      田鍋 智弘 1 ,大西 浩文 2 ,竹内 靖雄
    • 学会等名
      日本薬学会第133年会(横浜)
    • 発表場所
      パシフィコ横浜

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公開日: 2014-07-24  

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