研究概要 |
我々は、ジヒドロピラジン類(DHPs)の生体影響を明らかにするため、HepG2 細胞を用いて検討を行った。メチル化 DHP を曝露した結果、HepG2 細胞に細胞障害が惹起された。また、影響が強かった 3-hydro-2,2,5,6-tetramethylpyrazine (DHP-3) 曝露により 酸化ストレス応答性タンパク質の mRNA 量が顕著に増加することが明らかとなった。一方、糖尿病患者の血中では、健常者の血中に比べ DHP の濃度が上昇していた。以上の結果から、DHP 類は、生体内に普遍的に分布しており、酸化的ストレスを介して影響を及ぼしている可能性が示された。
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