研究課題
基盤研究(C)
本申請研究では,(1)肝消失型であるSN-38のOATP1B1によるヒト肝細胞への取り込み活性を,尿毒素が直接的に阻害すること,(2)尿毒症血漿中に含まれる物質がOATP1B1および1B3の発現を低下することを明らかにした.これらの機序は少なくとも部分的には,透析を要するほど腎機能の低下したがん患者におけるSN-38の排泄の遅延の原因であると考えられる.これらの知見は,「肝消失型薬物であれば腎障害患者に比較的安全である」とする従来の常識が,イリノテカン塩酸塩には当てはまらないことを示す.
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