血栓標的ドメインとヘビ毒由来フィブリン分解酵素融合体による血栓溶解剤の開発

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23590199
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 医療系薬学
• 研究機関: 帝京平成大学
• 研究代表者: 石田 功 帝京平成大学, 薬学部, 教授 (00415556)
• 研究分担者: 池本 守 帝京平成大学, 薬学部, 准教授 (90311331)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• キーワード: バイオテクノロジー / タンパク質 / 酵素

研究概要

Alfimeprase(A)は血中のα-2マクログロブリン(α-2M)と速やかに複合体を形成して活性が阻害されるため、臨床第2相でドロップした。Aにハブ毒HRlaのC末ドメインを結合させた融合体(AH)遺伝子に、フィブリンへの標的化ヒトプラスミノーゲンのクリングルドメイン1を融合させたAHP遺伝子を化学合成して大腸菌ベクター(pE-SUMO)で発現させた。これによって、Aのフィブリノゲン切断活性、ヒト血餅溶解活性のα-2Mによる阻害を回避することはできなかった。それはN末のSUMOペプチドの有無とは関係なかった。

研究成果

• [雑誌論文] Affinity maturation of a protein that binds specific epitope using in silico analysis (2013)
  • 著者名/発表者名: Inoue, H, Suganami, A, Ishida, I, Tamura, Y and Meada, Y
  • 雑誌名: J. Biochem 巻: 154(4) ページ: 325-332
  • 査読あり
• [雑誌論文] Influence of 50-nm polystyrene particles in inducing cytotoxicity in mice co-injected with carbon tetrachloride, cisplatin, or paraquat (2012)
  • 著者名/発表者名: Shimizu, Y, Isoda, K, Tezuka, E, Yufu, T, Nagai, Y, Ishida, I, Tezuka M
  • 雑誌名: Pharmazie 巻: Aug67(8) ページ: 712-714
  • 査読あり
• [雑誌論文] 研究開発ステージの違いによる人材評価の実際 (2012)
  • 著者名/発表者名: 石田功
  • 雑誌名: 研究開発リーダー 巻: 8巻、No.11(2月) ページ: 12-14
• [雑誌論文] Characterization of human type monoclonal antibodies against the reduced form of hemin binding protein 35 (HBP35) from Porphyromonas gingivalis (2011)
  • 著者名/発表者名: Shibata, Y, Okano, S, Shiroza, T, Tahara, T, Nakazawa, K, Katoka, S, Ishida, I, Kobayashi, T, Yoshie, H and Abiko, Y
  • 雑誌名: J. Periodontal Res 巻: 46(6) ページ: 673-681
  • 査読あり
• [雑誌論文] 製薬業界では新しい創薬技術が求められている (2011)
  • 著者名/発表者名: 石田功
  • 雑誌名: 研究開発リーダー 巻: 8巻、No.5(8月) ページ: 35-37
• [雑誌論文] Affinity transfer to human protein by CD3 grafting of camelid VHH (2011)
  • 著者名/発表者名: Inoue, H, IIhara, A, Takahashi, H, Shimada, I, Ishida, I and Maeda, Y
  • 雑誌名: Protein Science 巻: 20 ページ: 1971-1981
  • 査読あり
• [雑誌論文] Fully human monoclonal antibody directed to proteolytic cleavage site in SARS coronavirus S protein neutralizes virus in Rhesus macaque SARS model (2011)
  • 著者名/発表者名: Miyoshi-Akiyama, T, Ishida, I, Fukushi, M, Yamaguchi, K, Matsuoka, Y, Ishihara, T, Tsukahara, M, Hatakeyama, S, Kurosu, H, Itoh, N, Morisawa, A, Yoshinaka, Y, Yamamoto,N, Lianfeng, Z, Chuan, Q, Kirikae, T and Sasazuki, T
  • 雑誌名: J Infectious Diseases 巻: 203, June 1 ページ: 1574-1581
  • 査読あり
• [雑誌論文] Direct generation of induced pluripotent stem cells from human non-mobilized blood (2011)
  • 著者名/発表者名: Kunisato, A, Wakatsuki, M, Shimba, H, Ohta, T, Ishida, I and Nagao, K
  • 雑誌名: Stem Cells and Development 巻: 20(1) ページ: 159-168
  • 査読あり
• [雑誌論文] Generation of TRAIL-receptor 1-specific human monoclonal antibodies by a combination of immunospot array assay on a chip and human Ab-producing mice (2010)
  • 著者名/発表者名: Jin A, Ozawa T, Tajiri K, Lin Z, Obata T, Ishida I, Kishi H and Muraguchi A
  • 雑誌名: Eur. J. Immunol 巻: 40 ページ: 3591-3593
  • 査読あり
• [学会発表] 遺伝子組換え嫌気性菌による固形がん治療 (2014)
  • 著者名/発表者名: 石田功
  • 学会等名: アカデミックフォーラム
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20140514-16
• [学会発表] 嫌気性菌をDDSに用いた固形がんに対する新規治療法の開発 (2014)
  • 著者名/発表者名: 平裕一郎、平郁子、大野まき、西川毅、磯田勝広、池本守、斎藤浩美、石田功
  • 学会等名: 日本薬学会第134年会
  • 発表場所: 熊本
  • 年月日: 20140327-30
• [学会発表] 乳がん細胞におけるカタラーゼの過剰発現がTRAILによる細胞死誘導に与える影響 (2013)
  • 著者名/発表者名: 吉江唯菜、山崎竜人、小島唯、建部卓也、前田優平、西川毅、石田功
  • 学会等名: 第86回日本生化学会大会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 20130911-13
• [学会発表] 昆虫培養細胞における無血清培地を用いた組換え蛋白質発現細胞の作製 (2013)
  • 著者名/発表者名: 高石明那、長谷井智也、神谷力嗣、前田恭央子、下枝里佳子、杉田真美、吉江唯菜、西川毅、石田功
  • 学会等名: 第86回日本生化学会大会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 20130911-13
• [学会発表] 嫌気性菌をドラッグデリバリー担体に用いた固形がんに対する新規治療法の開発―in vivoレベルでの解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 平裕一郎、平郁子、大野まき、磯田勝広、西川毅、池本守、斎藤浩美、石田功
  • 学会等名: 第57回日本薬学会関東支部大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2013-10-26
• [学会発表] 嫌気性菌をドラッグデリバリー担体に用いた固形がんに対する新規治療法の開発―細胞・分子レベルでの解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 西川毅、平裕一郎、平郁子、大野まき、磯田勝広、池本守、斎藤浩美、石田功
  • 学会等名: 第57回日本薬学会関東支部大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2013-10-26
• [学会発表] 抗体医薬開発、ヒト抗体作製技術から製品開発へ (2013)
  • 著者名/発表者名: 石田功
  • 学会等名: 平成24年度慶応大学薬学研究科がんプロフェッショナルセミナー
  • 発表場所: 慶応大学芝共立キャンパス
  • 年月日: 2013-02-01
  • 招待講演
• [学会発表] 「抗体医薬の現状と未来」創薬を指向したタンパク質科学 (2011)
  • 著者名/発表者名: 石田功
  • 学会等名: 日本化学会関東支部講演会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2011-10-21
  • 招待講演
• [学会発表] こんな考え方で研究をしてきました (2011)
  • 著者名/発表者名: 石田功
  • 学会等名: キリンHDフロンティア技術研(旧基盤研)25周年シンポジウム
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2011-05-14
  • 招待講演
• [図書] 「ゴールが見えているのに遅れが生じたテーマ評価とGo/Stop判断」、第2章遅れが生じた研究開発テーマの評価と軌道修正、Go/Stop判断、遅れを出さない研究開発組織・プロジェクトのつくり方 (2013)
  • 著者名/発表者名: 石田功
  • 総ページ数: 123-125
  • 出版者: 技術情報協会
• [図書] 「ヒト抗体医薬品の開発における潜在ニーズの探索」第5章潜在ニーズ具現化テーマの成功事例、失敗事例、顧客も気づいていない将来ニーズの発掘と新製品開発への活用 (2013)
  • 著者名/発表者名: 石田功
  • 総ページ数: 539-541
  • 出版者: 技術情報協会
• [図書] 「抗体医薬開発、ヒト抗体作製技術から製品開発へ」、文科省「がんプロフェショナル養成基盤推進プラン」採択事業、高度がん医療開発を先導する専門家の養成、平成24年度活動報告書 (2013)
  • 著者名/発表者名: 石田功
  • 総ページ数: 159-162
  • 出版者: 慶応大学大学院薬学研究科
• [図書] 第2章4節大量調製-動植物利用、新機能抗体開発ハンドブック (2012)
  • 著者名/発表者名: 石田功
  • 総ページ数: 31-35
  • 出版者: NTS出版
• [図書] 抗体医薬の開発動向、抗体医薬品の開発と市場 (2012)
  • 著者名/発表者名: 石田功
  • 総ページ数: 1-10
  • 出版者: シーエムシー出版
• [図書] 「未だ実用に使われていない過去の発見、要素技術の掘り起こし」、2022年を見据えた研究テーマ発掘の実践ノウハウ集 (2012)
  • 著者名/発表者名: 石田功
  • 総ページ数: 329-331
  • 出版者: 技術情報協会
• [図書] 「研究開発ステージの違いによる人材評価の実際」、新しい研究開発者の評価と処遇 (2011)
  • 著者名/発表者名: 石田功
  • 総ページ数: 158-161
  • 出版者: 技術情報協会
• [図書] 「ベンチャー企業との提携」、「本社技術開発戦略に基づいた画期的な技術の創出」、研究開発「失敗」の実学集 (2011)
  • 著者名/発表者名: 石田功
  • 総ページ数: 71-74
  • 出版者: 技術情報協会
• [備考]
  • URL: http://www.thu.ac.jp