研究課題/領域番号 |
23590203
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
佐藤 光利 東邦大学, 薬学部, 准教授 (60231346)
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研究分担者 |
佐藤 陽治 国立医薬品食品衛生研究所, その他部局等, 室長 (40312285)
武藤 里志 東邦大学, 薬学部, 准教授 (50120316)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 間葉系幹細胞 / 血管新生 / RT-PCR / リンパ球混合培養試験 |
研究概要 |
平成23年度の研究計画に従って実施し、「間葉系幹細胞の心筋分化における血管新生関連マーカー探索」について下記の研究成果を得た。1.細胞培養条件:互いに異なるドナー由来のヒト間葉系幹細胞(hMSC)6ロット、継代数9のhMSCを虚血条件下(インキュベーター:N2:O2:CO2=94.0%:1.0%:5.0%, グルコースなし)で培養し、培養条件に関する検討を行なった。2.遺伝子発現量の変化に関する検討:定量性RT-PCRにより、数種の血管新生関連遺伝子の発現量を測定し、虚血条件における発現量の変化を検討した。すなわち、培養24hr後に回収した細胞からRNAを抽出し、ABI-PRISM7000(Applied Biosystems)を用いて、Ct(閾値サイクル)を算出し、発現量を比較した。3.血管新生関連生理活性物質分泌の変化に関する検討:定量性RT-PCR の結果、虚血により有意な発現の変化が認められた血管新生関連遺伝子について、その産物(血管新生関連生理活性物質)の細胞上清中の濃度をELISAにより測定し、虚血条件においての変化に関する検討を行なった。4.間葉系幹細胞の免疫制御作用(immunomodulatory effects)の検討:5-bromodeoxyuridine(BrdU)法によるリンパ球混合培養試験(mixed lymphocyte reaction: MLR)により、間葉系幹細胞のimmunomodulatory effectを検討するための条件検討等の予備的研究を行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
東日本大震災、計画停電ならびに補助金の分割給付が本研究の進捗に対して影響が無かったとは言えないが、平成23年度研究に関しては、交付申請書に記載した「研究目的」に基づいて研究がなされており、研究実績の概要に記載したように平成23年度研究成果は予定どおり達成されている。平成23年度に得られた研究成果については、第85回日本薬理学会年会にて学会発表を行なった。また、これまで得られている研究成果と合わせてBiochem. J.に論文としても報告している。
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今後の研究の推進方策 |
研究代表者ならびに研究分担者の努力により、交付申請書の研究実施計画に従った研究がなされており、今後も当初の研究実施計画に従って研究を実施してゆく予定である。本研究は、研究代表者および2名の研究分担者による共同研究であり、共同研究者と研究成果について頻繁に連絡をとることにより研究を推進する。また、必要に応じて研究報告会議を開催するなどの措置を検討することにより本研究を遂行してゆく。また、平成24年度に得られた研究成果においても平成23年度と同様に学会発表を行ない他研究者とも情報を交換することにより研究を促進する。
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次年度の研究費の使用計画 |
実施計画に従った研究を遂行するため補助金を物品費として使用する。また、分担研究者 佐藤陽治 博士 分担研究費平成23年度残額3,477円は、平成24年度分担研究費に繰り入れる。研究を推進することも含めて平成24年度計画どおり学会発表の旅費として50,000円、および研究補助のための人件費・謝金として50,000円を計上した。研究計画どおり実施するので特に解決すべき課題等は無い。
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