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2013 年度 実績報告書

中枢機能調節因子としての有機イオントランスポーターの生物薬学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23590206
研究機関立命館大学

研究代表者

藤田 卓也  立命館大学, 薬学部, 教授 (00247785)

研究分担者 守屋 友加  名城大学, 薬学部, 助教 (00512295)
キーワードトランスポーター / アストロサイト / TCA回路中間体 / 大脳皮質初代培養ニューロン / ジペプチドトランスポーター / ジ・トリカルボン酸トランスポーター
研究概要

NAAG は哺乳類の中枢神経系において比較的高濃度存在する neuropeptide であり、N-acetyl-L-aspartate と glutamate より合成される。これまでに、NAAG はグリア細胞に発現するジペプチドトランスポーター(PEPT2)の基質となることが報告されているが、中枢系における NAAG の輸送に関与するトランスポーター本体が PEPT2 であるか否かに関する検討は未だなされていない。また、NAAG はジペプチド構造を有すると同時にトリカルボン酸構造も有している。中枢系では TCA 回路中間体の輸送を担う Na+依存性ジ・トリカルボン酸トランスポーター(NaC2, NaC3)の発現が確認されており、これらトランスポーターが NAAG の輸送に関与している可能性も考えられる。そこで、中枢神経系における NAAG の輸送特性を明らかにすることを目的とし、マウス大脳皮質より単離した初代培養ニューロン、アストロサイトおよび PEPT2、ジ・トリカンボン酸トランスポーター(NaC2、NaC3)発現細胞を用いて、検討を行った。
マウス初代培養アストロサイトにおけるNAAGの輸送特性について検討したところ、その輸送活性は非常に低く飽和性の輸送は認められなかったが、[3H]Gly-Sar の輸送を IC50 値 2.23 ± 0.4 mM で有意に阻害したことから、NAAG は少なくとも PEPT2を介したジ・トリペプチド輸送を阻害することが示された。また、マウス初代培養ニューロン、NaC2 発現 HeLa 細胞、NaC3発現HeLa細胞においてもNAAGの顕著な輸送の亢進が認められなかったが、NAAGはNaC2を介した [3H]コハク酸の輸送を濃度依存的に阻害したことから、中枢におけるTCA回路中間体のニューロン内への輸送を阻害する可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] 立命館大学 研究者学術情報データベース

    • URL

      http://research-db.ritsumei.ac.jp/Profiles/40/0003910/theses1.html

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公開日: 2015-05-28  

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