研究概要 |
ジクロフェナク (DF)の肝障害発現に関わる機能タンパク質として,CYP2C9, UGT2B7, MRP2およびMRP3を取り上げ,siRNAにより各タンパク質機能を低下させた。実験には,ラット初代培養肝細胞を用い,機能タンパク質とDFおよびDFのグルクロン酸抱合体 (DF-Glu)の細胞内蓄積と毒性との関連を評価したところ,MRP2ノックダウンでMRP3ノックダウン細胞に比べ細胞内にDF-Gluが蓄積することが明らかとなった。また,DF-Gluが蓄積したMRP2ノックダウン細胞で細胞障害が認められ,MRP2の遺伝的欠損ラットではその傾向が顕著であった。
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