生後4~90日の雌雄フェレットの大脳の固定標本から主要な脳溝および脳回の発生時期を特定した。また、大脳固定標本のMRI画像を7TMRI装置を用いて取得し、主に90日齢の大脳の形態について解析したところ、T1強調MRI画像から得られる最大強度投影マップ(MIPマップ)がミエリン化に基づく皮質領野の区分の再現することが明らかになった。脳溝の形態を定量的に解析したところ、頭頂連合野周囲の脳溝の発達が雌に比べて雄でよいことが明らかになった。また、拡散テンソル画像から脳溝領域および脳回領域の皮質下白質線束のFA値を計測したが、脳溝形成と皮質下白質線維の発達との間の関係は不明瞭であった。
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