脂質二次伝達物質リン酸化酵素の神経細胞および内分泌細胞における発現局在の比較解析

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23590229
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 解剖学一般(含組織学・発生学)
• 研究機関: 山形大学
• 研究代表者: 八月朔日 泰和 山形大学, 医学部, 准教授 (00372334)
• 連携研究者: 後藤 薫 山形大学, 医学部, 教授 (30234975) ; 渡辺 雅彦 北海道大学, 大学院医学研究科, 教授 (70210945)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• キーワード: 棘突起 / GluR2 / プルキンエ細胞 / subsurface cistern / 副腎 / 小脳 / 線条体 / 免疫電子顕微鏡法

研究概要

野生型に比してDGKβ欠失マウスの線条体投射ニューロンの棘突起数が減少していることが明らかとなった。また、DGKβとAMPA型グルタミン酸受容体のサブユニットであるGluR2の結合が見出された。DGKεについてはDGKεが小脳プルキンエ細胞樹状突起に発現すること、またsubsurface cisterns内に局在することが明らかとなった。内分泌細胞については、ラット副腎にはmRNAレベルでDGKβおよびDGKεの発現が認められたが、DGKβは蛋白レベルでは副腎には発現していないと考えられた。一方DGKεは、副腎皮質球状帯細胞の形質膜に局在する可能性が明らかになった。

研究成果

• [雑誌論文] Distinct expression and localization of diacylglycerol kinase isozymes in rat retina (2013)
  • 著者名/発表者名: Hozumi Y, Matsui H, Sakane F, Watanabe M, Goto K
  • 雑誌名: J Histochem Cytochem 巻: 61 ページ: 462-476
  • 査読あり
• [雑誌論文] Cytoplasmic localization of DGKexerts a protective effect against p53-mediated cytotoxicity (2013)
  • 著者名/発表者名: Tanaka T, Okada M, Hozumi Y, Tachibana K, Kitanaka C, Hamamoto Y, Martelli AM, Topham MK, Iino M, Goto K
  • 雑誌名: J Cell Sci 巻: 126 ページ: 2785-2797
  • 査読あり
• [雑誌論文] Diacylglycerol kinaseβin neurons : functional implications at the synapse and in disease (2012)
  • 著者名/発表者名: Hozumi Y, Goto K
  • 雑誌名: Adv Biol Regul 巻: 52 ページ: 315-325
  • 査読あり
• [雑誌論文] Enzymatic activity and gene expression of diacylglycerol kinase isozymes in developing retina of rats (2011)
  • 著者名/発表者名: Sato S, Hozumi Y, Saino-Saito S, Yamashita H, Goto K
  • 雑誌名: Biomed Res 巻: 32 ページ: 329-336
  • 査読あり
• [雑誌論文] Immunohistochemical demonstration of dopamine receptor D2R in the primary cilia of the mouse pituitary gland (2011)
  • 著者名/発表者名: Iwanaga T, Hozumi Y, Takahashi-Iwanaga H
  • 雑誌名: Biomed Res 巻: 32 ページ: 225-235
  • 査読あり
• [学会発表] イプシロン型ジアシルグリセロールキナーゼの形態学的機能解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 八月朔日泰和、藤原浩樹、藤井聡, 後藤薫
  • 学会等名: 第119回日本解剖学会総会・全国学術集会
  • 発表場所: 下野市・自治医科大学 (ポスター)
  • 年月日: 2014-03-28
• [学会発表] Diacylglycerol kinase family in the brain : expression, localization and functional implications (2013)
  • 著者名/発表者名: Yasukazu Hozumi, Kaoru Goto
  • 学会等名: SRC Mini-symposium Phospholipid-mediated Signaling in Brain, Ulsan National Institute of Science and Technology
  • 発表場所: Ulsan, Korea (口演)
  • 年月日: 2013-11-15
• [学会発表] 小脳プルキンエ細胞におけるイプシロン型ジアシルグリセロールキナーゼの発現局在および行動解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 八月朔日泰和、藤原浩樹、金子健也、藤井聡、後藤薫
  • 学会等名: 第59回東北・北海道連合支部学術集会
  • 発表場所: 札幌市・北海道大学 (口演)
  • 年月日: 2013-09-15
• [学会発表] 網膜におけるジアシルグリセロールキナーゼの発現局在解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 八月朔日泰和、後藤薫
  • 学会等名: 第118回日本解剖学会総会・全国学術集会
  • 発表場所: 高松市・サンポートホール高松 (ポスター)
  • 年月日: 2013-03-30
• [学会発表] 小脳におけるイプシロン型ジアシルグリセロールキナーゼの発現局在と行動解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 八月朔日泰和、藤原浩樹、藤井聡、後藤薫
  • 学会等名: 第44回東北生理談話会
  • 発表場所: 山形市・山形大学 (口演)
  • 年月日: 2012-10-27
• [学会発表] Expression and localization of diacylglycerol kinase in rat retina (2012)
  • 著者名/発表者名: Yasukazu Hozumi, Kaoru Goto
  • 学会等名: Society for neuroscience 42nd annual meeting
  • 発表場所: Ernest N. Morial Convention Center, New Orleans (ポスター)
  • 年月日: 2012-10-16
• [学会発表] 網膜におけるジアシルグリセロールキナーゼの発現局在解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 八月朔日泰和、後藤薫
  • 学会等名: 第58回東北・北海道連合支部学術集会
  • 発表場所: 山形市・山形大学 (口演)
  • 年月日: 2012-09-23
• [学会発表] イプシロン型ジアシルグリセロールキナーゼの小脳における発現局在解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 八月朔日泰和、後藤薫
  • 学会等名: 第117回日本解剖学会総会・全国学術集会
  • 発表場所: 甲府市・山梨大学 (ポスター)
  • 年月日: 2012-03-27
• [学会発表] 網膜におけるジアシルグリセロールキナーゼの発現局在解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 八月朔日泰和、後藤薫
  • 学会等名: 第57回東北・北海道連合支部学術集会
  • 発表場所: 盛岡市・岩手大学 (口演)
  • 年月日: 2011-09-10