研究課題
研究実施計画にある、膜脂質を特異的に認識する新たなプローブの開発に関して、イノシトールリン脂質の一つであるphosphatidylinositol 4-monophosphate (PI(4)P)を特異的に標識する方法を開発した。つまり抗PI(4)P抗体を用い、特異的にPI(4)Pを認識することをリポソームのレプリカ標本を用いることにより確認することが出来た。この抗PI(4)P抗体を用いて、ヒト線維芽細胞の細胞膜でのPI(4)Pの微細分布およびアゴニスト刺激時におけるPI(4)Pの継時的な量的変化を現在検討中である。さらに細胞内オルガネラおけるPI(4)Pの微細分布についても検討中であり,現在ゴルジ体にPI(4)Pが局在することをレプリカ法を用いることにより明らかにした。現在、他のオルガネラでの局在も検討中であり、ミトコンドリア、小胞体、あるいは各種オルガネラのマーカーである、Rab5(初期エンドソームのマーカー)、Rab7(後期エンドソーム)の共局在を検討している。
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Cell and Tissue Research
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Nature Communications
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http://www.vet.kagoshima-u.ac.jp/kadai/V-Mol/bunshibyoutai01/Research.html