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2013 年度 実施状況報告書

神経幹細胞の維持・分化制御に関わる転写機構の解析とその神経難病治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 23590237
研究機関新潟大学

研究代表者

竹林 浩秀  新潟大学, 医歯学系, 教授 (60353439)

キーワードオリゴデンドロサイト / 転写因子
研究概要

平成25年度は、オリゴデンドロサイト分化を制御するbasic helix-loop-helix型転写因子であるOlig2に結合するOBP2遺伝子についての発現解析と遺伝子改変マウスの作製を行った。OBP2遺伝子は、オリゴデンドロサイト前駆細胞が産み出される領域に発現していることがわかった。また、遺伝子改変マウスの作製では、相同組換えをおこしたES細胞を作製し、キメラマウスの作製まで行った。
リン酸化Olig2転写因子の解析では、リン酸化Olig2に似せたOlig2変異体と、リン酸化を受けないOlig2変異体のオリゴデンドロサイト分化誘導能に違いがあるかどうかをニワトリ胚のエレクトロポレーションにて確認した。両者には、ある条件下では若干の誘導能の差があることが観察された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

遺伝子改変マウスの作製では、キメラマウスまで作製しているが、germ line transmissionが起こり遺伝子改変マウスの作製に成功するかかどうかは、今後の進展にかかっている。

今後の研究の推進方策

平成26年度も継続してニワトリ胚を用いた機能発現実験をおこなう。Olig2の転写因子としての機能を定量的に調べるために、ルシフェラーゼアッセイの実験系を立ち上げる。また、遺伝子改変マウスの作製を継続して行う。

次年度の研究費の使用計画

本年度は、新潟大学の動物実験施設の改修工事のために、一時的にマウス飼育を縮小して研究室内の動物飼養施設で飼育する必要があった。動物実験が計画よりも遅れたため、来年度に研究費を使用する。
分子生物学実験、組織学の解析に必要な試薬の購入経費を計上している。また、マウスや鶏卵を購入する費用、、および、マウス維持費用を計上している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Olig2-lineage cells preferentially differentiate into oligodendrocytes but their processes degenerate at the chronic demyelinating stage of proteolipid protein-overexpressing mouse.2013

    • 著者名/発表者名
      Shimizu T, Tanaka KF, Takebayashi H, Higashi M, Wisesmith W, Ono K, Hitoshi S, Ikenaka K.
    • 雑誌名

      J Neurosci Res

      巻: 91 ページ: 178-186

    • DOI

      10.1002

    • 査読あり
  • [学会発表] グリア細胞の発生について2013

    • 著者名/発表者名
      竹林浩秀
    • 学会等名
      第37回峠の会
    • 発表場所
      福島
    • 年月日
      20130802-20130803
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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