研究課題
平成26年度は、オリゴデンドロサイト分化を制御するbasic helix-llop-helix型転写因子Olig2に結合するOBP2についての解析を行った。OBP2のマウス胎児脳における異所性発現を行うと、オリゴデンドロサイトマーカーであるミエリン関連遺伝子の発現が上昇することが明らかとなり、その長期的に分化オリゴデンドロサイトが維持されるかどうかについて調べた。また、OBP2遺伝子の変異アリールをもつ遺伝子改変マウスの作製を進めて、キメラマウスから変異アリールをもつマウスの作出に成功した。今後掛け合わせを進めて、遺伝子ノックアウトマウスの表現型解析を進める。
2: おおむね順調に進展している
遺伝子変異マウスの作出に成功しているので、今後、本マウスを用いて、OBP2遺伝子のオリゴデンドロサイト分化における役割を解明できることが期待される。
遺伝子改変マウス作成が予定よりも時間がかかったので、掛け合わせ実験を進めるために、本研究の研究期間の延長を行った。
本研究計画は、遺伝子改変マウスを作成する計画であったが、作成に至るまでに予定より時間がかかった。
遺伝子改変マウスの飼育・維持にかかる経費と、その表現型解析にかかる経費として使用する予定である。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 4件)
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