次年度の研究費の使用計画 |
「現在までの達成度」の項に記したように、事業期間内の24年度において、多重染色の実験系に使用する良質な試薬の入手に窮したことにより研究に遅れが生じ、当初計画していた事業期間内での成果の論文発表という目標達成が時間的に難しいと考えられた。このため、1年間の補助事業期間延長を申請してこれを承認していただいた次第である。現在では上記の問題もクリアして研究を順調に進め、最終段階の実験にも取り組めている状況であり、この実験を速やかに遂行した後、論文作成の段階へ進む計画である。現在遂行中の最終実験、また、論文掲載用に既得の画像データをより説得力のある画像データへ差し替えるための再実験に必要な試薬等については既に概ねが取得済みであるため、次年度使用額として申請した400,000円は、主に研究成果を論文として発表するために使用する所存である。 上述のように、次年度使用額として申請した400,000円は、主に研究成果を国際誌上で論文発表するための資金として使用する。研究成果は2報の論文として国際学術誌上で発表したいと考えている。このうち1報目の論文では本研究で得られた成果について、2報目の論文では、本研究の遂行中に派生的に開発できた新染色法について報告する計画である。これらの論文発表用の経費(英文校正費・印刷費)については、我々の過去の論文発表時の経験をもとに試算したところ、英文校正費が65,000円、印刷費が135,000円(顕微鏡画像が多いためこの金額となる)と概ね算出され、論文一報あたり合計200,000円の経費が必要と見込まれる。従って、論文2報分の経費として計400,000円を次年度に使用する計画である。
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