研究課題
基盤研究(C)
細胞膜を構成する複数の脂質の分布を、特異的に結合するプローブを用いて検出した。人工膜を用いた実験により、用いたプローブはいずれも全体の1%あれば十分であり、また周囲の脂質環境に影響されることなく検出できることが確認された。これらのことから、細胞膜の内層と外層を分離して検出できる本実験方法において、内外層で見られた結果を比較できることが示された。これらのプローブを用いて、トロンビン刺激した血小板の細胞膜における脂質分布を調べたところ、膜上の特定の箇所で脂質分子の内外層における非対称性の破綻が生じ、そこから血液凝固作用に必要なマイクロパーティクルが形成されることが示唆された。
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