Ca2+ は重要なシグナル伝達分子である。線条体ニューロンとアストロサイトの双方で遅い自発 Ca2+ リズムを発見した。IP3 受容体、mGluR5 の阻害により Ca2+ リズムは阻害された。つまり、mGluR5-IP3 信号伝達経路が Ca2+ リズムに寄与している。この自発 Ca2+ リズムはニューロン・アストロサイトを含む多細胞間で同期していた。従って、Ca2+ リズムはニューロン-グリア相互作用に関連している可能性がある。また、シミュレーションにより、Ca2+ リズムが Ca2+ 依存性 K+ チャネルを介して、線条体の投射ニューロンの発火特性を変化させることが示唆された。
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