研究概要 |
TRPチャネルの研究により、心筋細胞におけるCa2+シグナルの分子候補が明らかとなってきている。心臓のTRPチャネルは、膜電位や非収縮性のコンパートメントへのCa 2+流入などに密接に関与している。この研究ではTRPチャネルの心房細動における役割について注目した。(a)TRPC1、TRPC3、TRPC6の活性化は、心肥大に関与し、心房負荷となり不整脈発症に関与する。また(b)TRPM4,7,TRPC3,6が不整脈の器質としての心房リモデリングやmechanical strechに関与すると考えられる。以上よりTRPチャネルは、ヒト心疾患の治療における新規薬理学的標的となり得る可能性がある。
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