研究課題
体液の電解質環境の恒常性を維持する機構の解明に向け、腎尿細管における電解質輸送を制御する機構の解明を試みた。従来の研究で、腎尿細管における電解質輸送に不可欠な役割を担うと考えられるK+輸送路の構成因子を明らかにし、昨年度までの研究で、従来の報告では尿中Na+漏出を来す病態が不明であった遺伝性疾患であるEAST症候群の原因となるKir4.1の遺伝子異常A167V変異の病態を解明することに成功していた。本年度の研究では、遠位曲腎尿細管の基底膜側K+輸送路の機能発現がNa+摂取量により制御されることを明らかにした。さらにアンギオテンシンによる細胞内カルシウム系の調節がこの制御に関与することを明らかにした。これにより、アンギオテンシンがアルドステロンとは独立に血清K+濃度制御に関与する可能性を示した。
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