Ｒｕｎｘ１はＥｎｄＭＴを介して血球産生型血管内皮から造血幹細胞を産生するか？

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23590345
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 医化学一般
• 研究機関: 京都府立医科大学
• 研究代表者: 山元 康敏 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50405247)
• 研究分担者: 奥田 司 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30291587)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• キーワード: 血球産生型血管内皮 / 造血幹細胞 / Runx1

研究概要

造血関連転写因子AML1/Runx1が、血球産生型血管内皮から造血幹細胞が発生する過程を制御する分子機構解明の検討を行った。Runx1遺伝子にリポーター遺伝子（GFP）をノックインしたマウスの作製に独自に成功し、GFPシグナルの観察が可能であった。ES細胞分化モデルの網羅的遺伝子解析によりRunx1依存性分子として見出した、血管内皮間葉転換関連転写因子がRunx1遺伝子機能阻害により発現低下し、造血幹細胞発生時に解離する密着結合が発現亢進した。これらは、仮説“極性と密な接着を有する血管内皮が、Runx1により血管内皮間葉転換を介して造血幹細胞に形質転換する”を支持すると示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] <特集「個体発生と細胞分化の医学」>血球発生と血管分化のCrossroad (2013)
  • 著者名/発表者名: 山元康敏, 奥田司
  • 雑誌名: 京都府立医科大学雑誌 巻: 122(6) ページ: 329-340
• [学会発表] A Cellular and Molecular Analysis for Endothelial / Mesenchymal Plasticity (2013)
  • 著者名/発表者名: Yasutoshi Yamamoto(代表), ほか2名
  • 学会等名: 第86回日本生化学会大会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 20130911-12
• [学会発表] 間葉細胞/血管内皮分化過程を解析可能な新規細胞培養システムの構築 (2013)
  • 著者名/発表者名: 山元康敏(代表), ほか2名
  • 学会等名: 第3回4大学連携研究フォーラム
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2013-12-09
• [学会発表] Fetal Lung Vascular Progenitor Cells Exhibit Endothelial/Mesenchymal Plasticity (2012)
  • 著者名/発表者名: Yasutoshi Yamamoto(代表), ほか2名
  • 学会等名: 14th International Congress of Histochemistry and Cytochemistry (ICHC2012)
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 20120826-29
• [学会発表] A Novel Cell Culture Model for Endothelial / Mesenchymal Plasticity (2012)
  • 著者名/発表者名: Yasutoshi Yamamoto(代表), ほか2名
  • 学会等名: 第85回日本生化学会大会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2012-12-16
• [学会発表] マウス胎仔肺間葉細胞による血管内皮細胞への分化 (2012)
  • 著者名/発表者名: 山元康敏(代表), ほか1名
  • 学会等名: 第49回日本臨床分子医学会学術集会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2012-04-13
• [学会発表] マウス胎仔肺間葉細胞による血管内皮細胞への分化 (2011)
  • 著者名/発表者名: 山元康敏(代表)
  • 学会等名: 第10回京滋ハートセミナー
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2011-11-24