(1)平成23年度には、蛍光色素NanoOrangeを用いてsingle cellレベルで蛍光顕微鏡観察により「老化したヒト線維芽細胞では核タンパク質の総量が増えていること」を報告した。そこで平成25年度までに、培養細胞系とマウスの系においてプロテオーム解析を行ったが、明らかな老化関連因子を同定できなかった。 (2)平成26年度では、血清の解析を行い、糖質コルチコイドが高齢マウスで高いこと、鉱質コルチコイドが低いことを見出した。さらに、ヒト副腎皮質腫瘍細胞株(H295R細胞)を用いて細胞老化を惹起させると、糖質コルチコイド産生が亢進し、鉱質コルチコイド産生が低下することが明らかになった。
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