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2014 年度 実績報告書

慢性炎症病態への小胞体ストレス経路の時空間的関与機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 23590365
研究機関熊本大学

研究代表者

後藤 知己  熊本大学, 教育学部, 教授 (20264286)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワード細胞内ストレス応答 / ミトコンドリア / 細胞内小器官 / 細胞酸素消費速度
研究実績の概要

本研究宇代表者はこれまで小胞体ストレス経路を中心に、細胞が細胞内外のストレッサー刺激に対してどのように応答し、細胞内ホメオスタシスをどのように維持しているか、また、細胞機能が維持不可能な場合には、周囲の細胞への悪影響を防止するために、アポトーシスにより自らをどのように処理しているかについて研究を行って来た。その中で、様々な細胞内外からのストレッサー刺激下において、小胞体、ゴルジ体、ミトコンドリア、核という細胞内小器官の相互作用により、ストレス応答が行われる事を明らかにしてきた。また、最近、小胞体ストレス応答だけでなく、ゴルジ体ストレス応答や、ミトコンドリアストレス応答が注目を集めている。そこで、本年度の研究では、ミトコンドリア機能異常が引き金を引いたストレス応答において、小胞体ストレス経路がどのような役割を果たすのかを明らかにするために、まずミトコンドリアに局在し、ミトコンドリア機能の維持に関与する可能性のあるタンパク質に注目し、その構造機能解析を行った。steroid receptor RNA activator (SRA)は、ミトコンドリアにおいて転写後のタンパク質合成の過程に関与し、ある種のミトコンドリア病に関与するとされている。このSRAの下流に位置し、ミトコンドリアタンパク質である可能性が高いとされるタンパク質群が他の研究者により報告されているが、そのうち、研究代表者らは、解析が進んでいなかったTransmembrane protein 65(TMEM65)に注目し、解析を行った。TMEN65は、培養ほ乳類細胞においてノックダウンを行ったところ、細胞の酸素消費速度および解糖系に影響を与えた。また、TMEM65が、ミトコンドリアの内膜タンパク質である事を証明した。さらに、TMEM65欠損の各細胞内小器官への影響について解析する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] TMEM65 is a mitochondrial inner-membrane protein.2014

    • 著者名/発表者名
      Naotaka Nishimura, Tomomi Gotoh, Yuichi Oike and Masato Yano.
    • 雑誌名

      Peer J.

      巻: e349 ページ: 1-13

    • DOI

      10.7717

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり

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公開日: 2016-06-01  

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