Triple negative (以下TN)乳癌の発生・進展とその治療に関する研究の重要性が高まっている。アミノ酸トランスポーター、LAT1/CD98の発現は、HER2およびTN typeにおいて発現率が高く、ER/PgRと逆相関した。TN typeにおいて、5年生存率はCD98/LAT1共陽性例において有意に悪かった。Tissue microarray (TMA)を用いた検討では、LAT1発現はstem cell marker CD44、CD24と相関をした。すなわちLAT1/CD98発現とTN乳癌の発生進展との関係が示唆され、TN乳癌発生のstem cellが関与する可能性が示唆された。
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