研究課題
基盤研究(C)
生活習慣病の増加に伴い、動脈硬化性疾患は現在でも増加している。血管障害の進行の機序について、血管新生因子の関与を中心に様々な病態で検討した。ApoE欠損マウスにおける検討で、血管新生因子VEGF-AおよびVEGF-Cは動脈硬化病変を増悪させた。また、慢性腎臓病患者の冠状動脈硬化は進行しており、その機序には腎不全による慢性炎症の惹起が関与することを明らかにした。腹膜透析を行う患者の腹膜組織は未熟な血管新生が起こり機能障害に影響していた。腎間質障害に対して、リンパ管新生は組織障害を改善することが示唆された。このように、各種病態により血管新生因子は病態の修復・増悪に影響している。
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Kidney Int.
巻: 84(2) ページ: 373-80