研究課題
培養ヒト正常膵管上皮細胞系を確立し、膵癌においてタイト結合蛋白claudin(CL)-1および-4の発現調節機構の解明およびそれらの分子を標的としたC-CPEによる膵癌分子標的治療の基盤的研究を実施した。1)hTERTを用いてヒト正常膵管上皮細胞培養系を確立し、安定して使用可能なシステムを作り上げた。2)ヒト正常膵管上皮細胞と膵癌細胞株におけるCL-1およびCL-4の発現調節機構をPKCシグナル伝達経路に焦点を当て詳細に解明した。3)CL-4にbindingするC-CPE(194)でけでなく、CL-1にもbindingするC-CPE(m19)の変異体を作製した(共同研究)。4)194, m19処置によりヒト正常膵管上皮細胞と高分化膵癌細胞株のバリアおよびフェンス機能は低下した。しかし、CL-1およびCL-4の発現量には変化はみられなかった。5)194, m19のタイト機能の低下は、様々なシグナル伝達阻害剤の検討の結果、MAPKを介していることが、分かった。6)194, m19処置により、膵癌細胞株に対する抗癌剤の効果を有意に増強できた。
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