研究課題/領域番号 |
23590415
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
三枝 信 北里大学, 医学部, 教授 (00265711)
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キーワード | Sox4 / Sox7 / 子宮内膜癌 / β-カテニン / TCF4 |
研究概要 |
平成24年度は、前年度に臨床検体で確認したSox遺伝子ファミリーとβ-カテニン/TCF4シグナル系の関連を検索しました。その結果、Sox4遺伝子がβ-カテニン/TCF4シグナル系の転写能を著しく亢進させました。この作用は、Sox4がTCF4発現を誘導し、その結果、β-カテニン/TCF4複合体が増加することによりが達成されました。Sox4遺伝子を過剰発現させた細胞では、TCF4と同様にp21waf1の発現の亢進により、細胞増殖能は抑制されました。また、SoxファミリーのうちSox7がSox4発現を転写レベルで亢進させました。以上の結果から、β-カテニン/TCF4シグナル系は、Sox4遺伝子発現を誘導し、その結果、p21waf1発現を介して、細胞増殖を抑制することが明らかになりました。さらに、このカスケードには、Sox7遺伝子も関与することが判明しました。次年度は、他のSox遺伝子の機能解析も加えた研究を展開する予定です。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
培養細胞でのアッセイは、予想通りの結果を得ることができたため、順調に進んだ。
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今後の研究の推進方策 |
他のSox遺伝子の機能解析も加えた研究を展開する予定です。
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次年度の研究費の使用計画 |
実験試薬などの消耗品を中心に使用していきます。
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