研究課題
1)骨巨細胞腫(GCTB)は良性腫瘍だが、再発率が高く治療に難渋する。また、経過中に2%程度が悪性転化するが、その詳細なメカニズムは不明である。GCTBにおけるp53遺伝子変異の悪性転化への関与の可能性を検討した。悪性転化例3例では、悪性転化と診断された病変ではp53遺伝子変異あるいはLOHが確認され免疫染色でもp53過剰発現を認めた。通常型病変ではp53遺伝子変異を7例に認めたが、p53過剰発現は認めなかった。また、他臓器転移例2例のうち1例にはp53領域のLOHを認めたが、p53の遺伝子変異・過剰発現は認めなかった。glutathione peroxidase1(GPX-1)免疫染色では、悪性転化例3例および他臓器転移例2例では過剰発現を認めた。GCTB全体でもGPX-1の過剰発現は早期再発と有意な相関を認めた。また、p53過剰発現とGPX-1の過剰発現の間には正の相関を認めた。蛋白過剰発現に結びつくp53遺伝子変異がGCTBの悪性転化に重要な役割を果たし、この過程にp53によるGPX-1の転写制御による過剰発現が関与している可能性が示唆された(Okubo et al. Virchows Arch, 2013)2)胃腸管間質腫瘍(GIST)におけるpfetinの予後予測因子としての検討を多施設共同研究にて行い、有効な予後予測因子としての価値を確認した(Kuboda et al. Jpn J Clin Oncol, 2013)。また、プロテオミクスを用いてその発現が予後不良因子として働くDDX39を 新規予後予測マーカー同定した(Kikuta et al. J Proteomics, 2012)。さらに、プロテオミクスと遺伝子発現解析を組み合わせることで、GISTにおける新規予後予測マーカーKCTD10を同定した(Kubota et al. PLoS One, 2013)
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