研究課題
基盤研究(C)
アディポネクチンは炎症を抑制し糖尿病や動脈硬化などを防止する、脂肪細胞が血液中に放出するタンパク質である。糖尿病などの生活習慣病の人ではその血中濃度が低いことが分かっている。マクロファージ系細胞を高濃度と低濃度のアディポネクチンで48時間処理したところ、劇的な差は無いが免疫や炎症などに関わる多くの遺伝子の発現量が異なっていた。また、遺伝子操作により血中アディポネクチン濃度を低くしたマウスのマクロファージでは炎症を抑えるタンパク質IL-10が15分の1に減っていることや、脂肪組織が炎症を起こしやすいことが分かった。今後はこの状態の改善に既存の医薬品が使えないか検討していく予定である。
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