研究概要 |
ヒト膵癌の癌幹細胞(CSC)マーカーのCD24,CD44,CD133, CXCR4,ESAやnestinは、前癌病変のPanINや膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の異型度が高くなるにつれ発現が増加し、浸潤性膵管癌では高発現していた。CD133は、静脈侵襲と関連、CD24、ESAとCXCR4発現は、腺癌の分化度と関連を示した。増殖マーカーMCM2などの発現も、前癌病変の異型度につれ増強し、上皮内癌や浸潤癌では、有意に高発現した。新たに樹立した膵管細胞癌1株で、CXCR4は高発現,腺扁平上皮癌2株を含め全てで、ESA、MCM2の高発現を認めた。一方、免疫抑制マウスで腫瘍形成は認めなかった。
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