研究課題/領域番号 |
23590479
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
保坂 直樹 関西医科大学, 医学部, 講師 (30388459)
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研究分担者 |
比舎 弘子 関西医科大学, 医学部, 講師 (90151422)
槇 政彦 関西医科大学, 医学部, 講師 (80297001)
神田 晃 関西医科大学, 医学部, 講師 (70375244)
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キーワード | 胸腺 / 細胞融合 |
研究概要 |
昨年の解析に引き続き、免疫染色にて発生過程において細胞融合を起こした胸腺上皮細胞の相手方の細胞を同定するために種々の細胞マーカーを免疫染色によってより詳細な解析を行った。Rosa26-RFPマウスの骨髄をRosa26-GFPマウスに骨髄移植し、成体において血球細胞と胸腺上皮細胞の間に細胞融合(RFP/GFP共発現細胞)が起こるか追試を繰り返して検討したが、今までのところ骨髄移植後、あるいは並体結合によって血球細胞と胸腺上皮細胞の間に細胞融合が起こるという明確な証拠は得られなかった。 FoxN1-Creマウスとレインボーマウス(ホモ)を掛け合わせ胸腺上皮細胞の発生のクローナリティ解析を行った。生理的条件下での細胞融合の有無を検証するためにRosa26-RFPマウスとRosa26-GFPマウスを並体結合して細胞融合(RFP/GFP共発現細胞)が起こるか検討した。また、Cre発現マウスとレインボーマウスとの並体結合にて胸腺上皮細胞に細胞融合(緑から赤、黄、青に変化)が起こっているかどうかを検討した。胸腺上皮細胞同士の細胞融合の可能性も考え、胎生期のFoxN1陽性細胞を蛍光標識し、その動態を胎生経時的に解析した。 結果として私たちの予備的検討を裏付ける形にて胸腺上皮細胞の中の一部の細胞に細胞融合を起こして蛍光標識された細胞の出現が認められた。胸腺上皮細胞の細胞融合は胸腺上皮細胞と血球細胞の間において起こるのではなく、胸腺上皮細胞同士の間で起こる可能性が高い。しかし血球細胞以外の循環血流内の細胞と胸腺上皮細胞の間において細胞融合が起こる可能性は否定できず、今後の研究課題と思われる。
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