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2013 年度 実施状況報告書

マラリア原虫生殖母体周縁のコイル状構造:未知の細胞骨格の可能性

研究課題

研究課題/領域番号 23590485
研究機関杏林大学

研究代表者

竹尾 暁  杏林大学, 医学部, 准教授 (40302666)

キーワードマラリア / 生殖母体
研究概要

本研究の目的は、赤血球内の熱帯熱マラリア原虫有性生殖期、生殖母体の周縁に見出された、コイル状の構造を呈する特定の機能未知分子(以下「本分子」と記)を広義の細胞骨格関連タンパク質と仮定して、以下A,B,Cを3年間で解析することである。 A.本分子と相互作用するタンパク質分子は何か? B.本分子ないし 相互作用分子 は、時間的・空間的にいかに形成され、変化するか? C. 本分子ないし 相互作用分子を欠くと、表現形質や相互作用分子はどう変化するか?
平成25年度は、A.については、前年度までに調製して凍結保存した熱帯熱マラリア原虫生殖母体抗原試料からの、免疫沈降/電気泳動/質量分析を実施した。特に、電気泳動結果の再現性確保のための条件検討に注力した。熱帯熱マラリア原虫のin vitro培養と生殖母体の調製ならびに保存については、引き続き行った。
また、B.C.については、前年度までに作製したトランスジェニック(遺伝子導入)原虫において本分子の予想された発現が確認されなかったこと、さらに、本分子の組換えタンパク質に対する抗体にて再度のIFA(間接蛍光抗体法)解析したところ、生殖母体における本分子の発現が準備段階時の測定よりも弱いことを示唆するデータを得たことを踏まえて、
平成25年度は、トランスジェニック原虫作製用のプラスミドを改めて構築した。さらに、これを用いて遺伝子改変熱帯熱マラリア原虫を作製した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

生殖母体抗原試料からの免疫沈降/電気泳動/質量分析において、電気泳動結果の再現性確保に予想以上の条件検討を要した。このため質量分析が進捗しなかった。
また、新たにプラスミドを構築し直して作製した遺伝子改変原虫の、in vitro培養中の出現が予定より遅れた。

今後の研究の推進方策

生殖母体抗原試料からの免疫沈降/電気泳動/質量分析において、再現性を確認して質量分析を進めていく。
また、新たにプラスミドを構築し直して作製した遺伝子改変原虫をクローニング中であり、完了次第解析を行う。

次年度の研究費の使用計画

平成25年度実施の、生殖母体抗原試料からの免疫沈降/電気泳動/質量分析において、電気泳動結果の再現性確保に予想以上の条件検討を要した。このため質量分析回数が計画より少なく、外部解析委託費用に未使用が生じた。また、新たにプラスミドを構築し直して作製した遺伝子改変原虫の、in vitro培養中の出現が予定より遅れた。このため肝腎の解析に要する費用に未使用がある。上記に伴い成果発表の経費も未使用である。
外部委託を含む電気泳動/質量分析と、遺伝子改変原虫の解析、および成果発表を、次の平成26年度に行うこととし、未使用額をその経費に充当したい。

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公開日: 2015-05-28  

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