本研究の目的は、赤血球内の熱帯熱マラリア原虫有性生殖期、生殖母体の周縁に見出された、コイル状の構造を呈する特定の機能未知分子を広義の細胞骨格タンパク質と仮定して、以下A.B.C.を解析することであった。A.本分子と相互作用するタンパク質分子は何か?B.本分子ないし相互作用分子は、時間的・空間的にいかに形成され、変化するか?C.本分子ないし相互作用分子を欠くと、表現形質や相互作用分子はどう変化するか? A.は、試料の電気泳動まで終えたが、本分子と相互作用する未知のタンパク質分子同定には至らなかった。また、B.C.については、これを解析するためのトランスジェニック原虫のクローニング作業まで達した。
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