研究課題
基盤研究(C)
低栄養及び微量元素やビタミン欠乏による免疫機能低下は、発展途上国における小児・妊婦の感染症対策おける喫緊の課題である。我々のフィールドでの研究からも、血中亜鉛濃度がマラリア感染リスクに関与することが示唆されたことから、ネズミマラリア原虫を亜鉛欠乏飼料給餌マウスに感染させ宿主の感染防御の動態を解析することにより、フィールドでの研究を検証すると共に、そのメカニズムを追求した。その結果、亜鉛欠乏状態下でのマラリア感染では、感染初期にはマクロファージによる貪食機能等の自然免疫機構により防御されるが、感染後期における原虫特異抗体産生の誘導が十分でないために、マラリア原虫の排除が困難であると考えられた。
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http://w3.u-ryukyu.ac.jp/immunobiology/index.html