トキソプラズマのミトコンドリアとアピコプラストには生理的役割が不明なピルビン酸キナーゼIIが存在する。この酵素の役割を知るためにその基質供給系を検討した。まずPEPCKの遺伝子組み換え体(合計2種類)を作製する実験を行った。遺伝子組み換え体はPCR法によりトキソプラズマRH株のcDNAより増幅し、発現ベクターであるpGEX系に挿入する方法を最初に行った。最後に低温で発現を行うpCold TFベクター系でのPEPCKとの融合タンパク質の発現に成功した。II型のPEPCKは全く検出されなかったが、PCR装置、Taqポリメラーゼ、アニーリング温度を変換するなどの検討を行い、検出に成功した。
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