研究課題/領域番号 |
23590523
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
後藤 直正 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (30121560)
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研究分担者 |
奥田 潤 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (90334276)
皆川 周 京都薬科大学, 薬学部, 助教 (50445962)
林 直樹 京都薬科大学, 薬学部, 助教 (70707463)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2013
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キーワード | 緑膿菌 / バクテリアルトランスロケーション / ムチン層 / シデロフォア / mucD遺伝子 / 鞭毛 |
研究概要 |
Pseudomonas aeruginosa(緑膿菌)の腸管経由トランスロケーション機構の解明を目的に次の結果を得た。1)緑膿菌の鉄獲得に働くpvdE遺伝子は、III型エフェクターExoSの産生を制御し、上皮細胞タイトジャンクションの破綻を引き起こすこと、2)緑膿菌のexoSとmucD遺伝子は炎症性サイトカインIL-8の分解に必要であること、3)緑膿菌は鞭毛運動とムチン分解との2つの機能を協力的に作用させることでムチン層を透過することを見出した。本研究より、上皮組織の重要な障壁として働くムチン層や細胞間接着を越える緑膿菌の機能や、免疫系に対する本菌の生存戦略の一部を明らかにすることができた。
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