研究課題
【研究の目的】(1) 我々が世界に先駆けて発見した強力な結核予防効果・治療効果を示す新しいHVJ-エンベロープ/HSP65DNA+IL-12DNAワクチン(略してHSP65ワクチン)及びグラニュライシン(granulysin(Gra):キラーT由来結核菌殺傷タンパク)ワクチンの二種類の結核ワクチンによる新しいキラーT細胞分化機構を解明するとともにこれらのレセプターの単離解明の研究を行うことを目的。(2) GraによるキラーT分化機構ならびにGraレセプターは不明であり、Graレセプターの単離及び遺伝子クローニングを行う。(3) Gra-Graポジティブフィードバック経路及びHSP65ポジティブフィードバック経路を証明する。【研究実績の概要】(1)世界に先駆けてHSP65ワクチン及び15K Graが強力なキラーT分化活性を示すことを明らかにした。GraはIL-6によるキラーT分化に関与するが、一方、HSP65ワクチンはIL-6と異なるキラーT分化過程の活性化が示された。(2) 15K GraはキラーT分化因子としてキラーT前駆細胞に作用した。このことよりT細胞にGraレセプターの存在が強く示唆された。(3) Graは産生するキラーTを中心にGra-Graポジティブフィードバックループを形成して、結核菌に対する抵抗性を増強する経路が存在することが示唆された。(4) キラーTより産生されるKiller secretory protein of 37 kd(KSP37)蛋白とGraはキラーT分化相乗効果を示した。(5) 一方、HSP65ワクチンはGraとキラーT分化を相乗的に誘導し結核治療効果が示唆された。(6) 15K Graに対するキラーT細胞上のレセプター遺伝子をYeast Two Hybrid Systemで解析中。
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