C型慢性肝炎に対するPEG-IFN/RBV併用量法に対する治療予測因子としてIL28B領域のSNPsが報告されたがその機序は明らかになっていない。本研究では培養細胞モデルの開発にあたり、ヒト肝細胞株のIL28B SNPsを検討した。HCVの増殖が可能なLi23およびHuH-7細胞のIL28B SNPsはそれぞれ、IFN反応型と抵抗型であった。Li23とHuH-7細胞におけるIFN-αの感受性は両細胞間で有意な差は認められなかったが、Li23細胞においてIFN-λはHuH-7細胞よりも100倍高い抗HCV活性を示した。本研究でIL28B SNPsとHCVの研究に有用な培養細胞モデルを開発した。
|