ペグインターフェロンα・リバビリン療法 (PEG-IFNα/RBV)の新たな効果予測因子を探索した。C型肝炎23例の解析コホートで治療前血清の質量分析を行い、107個のペプチドを検出した。当該療法有効及び無効96例で、107個のペプチドイオン強度とヘモグロビン・BMI・年齢から作製したモデルのウイルス学的有効の予測能は感度70%、特異度92%、補体3fデスアルギニン(C3f-dR)のイオン強度と血小板数から作製したモデルでは感度59%、特異度88%であった。血清ペプチド、特にC3f-dRはPEG-IFNα/RBV療法の有用な効果予測因子であり、補体のC型肝炎ウイルス除去への関与が示された。
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