急性期病院における地域連携室・退院調整部門の役割は極めて重要である。今回、当該部門の客観的評価を行うために、業務内容等の質的評価指標の確立を試みた。医事会計システム、DPC/PDPS関連データ、退院調整患者データベースなどの分析・検討を行った。前方連携(地域連携室業務)では「外来初診患者比率」、「新規入院患者数」、「自医療圏外の患者比率」等が、後方連携(退院調整部門業務)では「在宅復帰率」、「退院調整患者数(担当職員1人当たり)」、「入院日~退院調整依頼日の日数」、「退院調整依頼日~退院日の日数」、「退院調整を行った患者・家族への満足度調査結果」等が、重要な評価指標となりえることが示唆された。
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