研究課題/領域番号 |
23590593
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
櫻井 洋至 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80378364)
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研究分担者 |
伊佐地 秀司 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70176121)
山田 知美 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60363371)
太田 覚史 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (50452222)
中村 知樹 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (50467362)
村林 奈緒 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (10378416)
曽我 かおり 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (60594421)
淀谷 典子 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (40525367)
吉山 繁幸 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), リサーチアソシエート (60444436)
堀 浩樹 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40252366)
佐川 典正 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員教授 (00162321)
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キーワード | キャリアパス / 専門医制度 / 卒前教育 |
研究概要 |
今年度実施したキャリア支援事業並びに調査研究 セミナー等の実施状況:キャリア支援セミナーを卒前・既卒者対象に実施。平成25年度新6年進級者全員を対象としたStudent Doctor Seminar(スキルセミナー)を8回にわたり実施。地域へき地医療支援事業として奈良県、和歌山県、三重県の3県の大学、行政、教員、研修医、医学生が合同でセミナーを実施(平成24年度和歌山県高野山診療所、橋本市民病院)。三重県地域医療支援センターと連携して三重県内科、外科、救急、家庭医療の三重県共通の専門医修練プログラムを策定。メンタリング支援事業としてメンター講習会を開催し、三重県の指導的医師を対象にメンター養成講習会(新規32名)とブラッシュアップセミナー(29名)を実施。女性医療人キャリアアップ支援として三重県の医療機関として初、国立大学病院としても稀な院内学童保育室を開設。 調査研究内容:平成24年度卒業生に対しては、郵送により追跡調査(3回目、追跡調査実施率70%)を実施し、現在回収作業中である。平成25年度卒業生に対して卒業時調査(2回目、調査対象者の98%)を実施した。 データ解析・発表等:回収分よりデータベースへの入力作業中である。また平成24年日本外科学会で発表。平成25年7月日本医学教育学会への学会発表を予定。 結果:現時点の調査結果からは、卒業、卒後1年経過時点で実際にキャリアデシジョンに至ったものは多くなかった。現行の卒後研修制度、専門医制度下でのキャリア決定には、学問的興味を理由に挙げるものが多い一方で、同時に給与や余暇、結婚、勤務地などワークライフバランスにかかわる複数の要因を挙げたものが多かった。また研究環境や海外留学などをあげたものは少なく、卒業時までにモチベーションを持って自己のキャリアパスについて考えるための卒前教育が必要と考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
キャリア支援セミナー等のキャリア支援事業、教育活動については上記に記載した業績通り順調に実施し、参加者からの評価も得ている。 卒前、既卒者を対象としたキャリアパス質問紙調査についても順調に実施されている。
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今後の研究の推進方策 |
今後の調査研究予定:平成25年度に6年生となったものを対象に卒業前調査、平成25年卒、平成24年卒の既卒者に対して追跡調査を研究実施計画通り実施する。平成26年度以降の研究年度終了後も、専門医制度の改定など卒業生のキャリアパスを巡る医療職場環境や社会情勢が常に変化し続けていることや、今後の卒前キャリアパス教育への恩恵を考慮し、三重県地域医療支援センターなどと協力し、継続的な調査研究を検討中である。また最終年度に当たるため平成26年度までに集積したデータの統計的解析を行い、報告を行いたいと考えている。
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次年度の研究費の使用計画 |
調査研究に対する費用として印刷費、通信費、調査研究謝礼、統計解析費用(経費、謝金を含む)、学会・誌上発表費用(旅費、印刷費等)、会議費、封筒・文房具代金などに使用したいと考えています。
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