研究分担者 |
伊佐地 秀司 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70176121)
山田 知美 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60363371)
太田 覚史 三重大学, 医学部附属病院, 診療等従事者 (50452222)
中村 知樹 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (50467362)
村林 奈緒 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (10378416)
曽我 かおり 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (60594421) [辞退]
淀谷 典子 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (40525367)
吉山 繁幸 三重大学, 医学部附属病院, 診療等従事者 (60444436)
堀 浩樹 三重大学, 事務局・理事, 教授 (40252366)
佐川 典正 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員教授 (00162321)
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研究実績の概要 |
平成23、24、25年度医学部6年生の6年次、卒後1年次、卒後2年次、卒後3年次におけるキャリア調査のべ6回の結果を集計し、卒前、卒後初期1年目、2年目、卒後3年目におけるキャリア意識の推移、キャリアでしジョンの状況について分析を行った。 1)キャリアデシジョンについて:医学部6年次課程終了時点で、キャリアパス決定者は50%に留まり、卒後1年時でも増加を認めなかった。またキャリアパスを内科に決定したものの76%、外科の約50%がサブスペシャリティ領域を想定していた。キャリアパスを決定する時期については、卒業時よりも卒後1-2年目に決定すると答えたものが多かった。キャリア決定要素に学問的興味、勤務地、収入、ワークライフバランスの重要としたものが多かった。キャリア決定の情報源として病院説明会、先輩の口コミが重視されていた。 2)キャリアパスを決定の有無からみた特徴:キャリアデシジョン未定者のアンケート結果では、将来の10,20,30年後の医師としての勤務形態を想像できないとしたものが多く、キャリア決定時期を卒後1ー2年、または卒後3年以降に設定し、キャリア決定のための情報源として、口コミ、同級生の動向を参考にするとしたものが多かった。またキャリア支援センターによるキャリア支援サポートを希望するものが多かった。一方キャリアデシジョン決定者では、将来の勤務形態が明確化しており、キャリア決定時期が未定者よりも早い傾向にあった。また、先輩の意見(口コミ)を重要視する傾向にあった。 以上から医師のキャリアデシジョンは新研修制度以後、卒後2年以降にシフトし、専門医修練の開始決定が遅れていることから、新しい専門医制度のロードマップを研修医、学生に示すとともに、医師のキャリアデシジョンの形成過程を継続的に調査し、卒前教育にフィードバックにより目的意識を持った学習、研修支援が必要と判断された。
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