研究課題/領域番号 |
23590605
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
菅田 真生 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (70437961)
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研究分担者 |
花谷 亮典 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (60304424)
村永 文学 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (00325812)
有田 和徳 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (90212646)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 遠隔支援 / Web会議 / ITカルテ |
研究概要 |
本研究の目的は、各施設に派遣されている医師が拠点である病院を離れることなく基幹病院での症例検討会に参加し、手術に際しては遠隔支援下に、経験豊富な医師によるアドバイスを受けることができるよう、相互支援型連携ネットワークシステムを構築することである。23年度は、まずその会議システムを構築するために、マイク・アンプ・ディスプレイモニター・Webカメラ等周辺機器をそろえた。各研究協力施設との実験的な合同カンファレンスを行い、症例検討のために多くのMRI・CT画像の提示が行われた。準備の簡便さが要求されるため、まず画像をwebカメラで提示する方法を取ったが、ディスプレイモニターに映し出される映像と実際の映像のクオリティの誤差、またそれら画像を提示するための準備にかかる拘束時間が課題として浮き彫りになった。そこで、次に症例提示としてpower pointなどに準備した物を供出することで映像の鮮明さ、動作のスムーズさは改善された。実験的症例検討会は、23年度中でほぼ計画通りに行うことができた。翌年度は、大学の通常カンファレンス時の症例検討会に加え、各研究協力施設で行われる術前カンファレンス・術後カンファレンスも実施していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
23年度は、VidyoOne-10サーバを導入する予定であったが、震災の関係上購入手続きが遅れてしまった。24年度はまずこれを導入するところから始める予定である。23年度の使用可能額のうち、438,472円を次年度に繰り越すことでVidyoOne-10サーバ購入の予算を確保した。これを導入後、継続して他施設カンファレンスを行っていく。
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今後の研究の推進方策 |
セキュリティの保たれた既存システムとして稼働しているITカルテに前もって患者情報(画像含む)を入力しておき、会議中はITカルテシステムを通じて同様にセキュリティの保たれるVidyoOne-10サーバシステムを使用してカンファレンスを進行する予定である。また、24~25年度は鹿児島大学脳神経外科を中心にしたWeb会議方式による定期カンファレンスを引き続き施行するとともに、研修課程にある脳神経外科医の教育にも今後は焦点を当てて取り組む。脳神経外科医専門医へ症例相談や研修機会を提供するのみならず、Webを介して、遠隔地で行われる手術に対する支援とともに、接する機会の少ない手術に対する手術見学の機会を提供する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度研究費は、この研究において必需備品であるVidyoOne-10サーバ(約90万)を購入する。また、システム構築のための周辺機器(約3万)も購入、設置する。
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