研究課題/領域番号 |
23590607
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
齊藤 正樹 札幌医科大学, 医学部, 助教 (90295345)
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研究分担者 |
下濱 俊 札幌医科大学, 医学部, 教授 (60235687)
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キーワード | 生涯教育 / 卒後教育 / 地域格差 / 介護 / 脳卒中医療 / 認知症医療 / 高等専門教育 / 福祉 |
研究概要 |
介護福祉従事者への卒後教育の問題点の調査とその結果を考慮しての研修は継続中である。中学校のほか高校でも、地域の介護福祉スタッフの卒後教育プログラム終了者が教育にあたったほか、地元の高齢者を対象にした研修会にもスタッフとして参加するなど、成果が目に見える形となってきた。全道では本研究結果をもとにして主任研究者の執筆した「脳卒中あんしん連携ノート」の登録が進んでいる。第38回日本脳卒中学会総会では,介護福祉スタッフの卒後教育現場での調査結果を踏まえ人材を育成して地域の中学生及び高校生の教育に講師として参加させその結果を解析。一方的な卒後教育から「世代を超えた相互教育」に発展させたことが会場でも評価された。また,卒後教育を充実させ教育を受けた社会人(看護師 OT ST 医師)が医学部卒前教育に講師となり行う脳卒中NIHSS教育は全国初めてであり報告して注目されている.5年間継続しており,追跡調査の結果を報告してほしいなど座長からの依頼など学術的な場で,研究の継続性に肯定的な評価を得た.第31回日本認知症学会総会では,介護スタッフ卒後教育の調査を行い、同じ資格習得者でも卒後の職場の勤務体制によって教育の違い 知識の違いがあることが明らかにして報告した.座長からも医師の参加のもと介護スタッフの卒後教育が継続されることへの重要性が確認された. (今後の推進方策) 研修を受けた介護福祉スタッフが中学生及び高校生の研修会に教育スタッフとして参加するのは、全国初めてのことであり、最終年度も継続するほか、「教える」ことによって得られる介護福祉スタッフ側への「世代を超えた相互教育}による効果を検証する。また、救急スタッフへの教育成果が明らかになり、日本臨床救急学会総会へ報告予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
地域の調査は順調に継続された。全国で最初となる卒後社会人教育を受けた介護福祉スタッフによる中学生や高校生を対象にした研修会は2年目に突入して継続中である。地元新聞にも何度も取り上げられ、社会的にも評価されている。
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今後の研究の推進方策 |
3ヵ年最終年度は、介護福祉従事者の地域における卒後(資格習得後の)教育の問題点を調査結果から解析する。地域の介護スタッフの教育に関して札幌市での聞き取り調査を検討している.
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次年度の研究費の使用計画 |
日本臨床救急医学会総会に研究成果 教育の成果を報告(地域教育が,中空知圏域およびオホーツク北見圏域の地域医療に与えたものを検討する.)する.介護福祉スタッフとの研修会および調査を本年度も継続する。 なお、謝金の支出予定であった調査などを次年度に回したために残高が生じている。これらは次年度請求額とともに平成25年度に学会報告(成果報告)、調査、生涯教育教材作成などのために使用する予定である。
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