研究課題
最近大学生のコミュニケーション能力が低下しているとの指摘がある。医師は、患者、他職種、同僚との密なるコミュニケーションが求められるので、この分野の教育は欠かせない。それにも拘わらず、わが国において「優れたコミュニケーション教育実践例」は数少ないとされている。さらにこの分野の教育の目標・方略・評価などの実態も明らかではない。23年度に行った、「文部科学省のGPに採択されたコミュニケーション教育プログラムの類型化」に関する研究実績によると、コミュニケーションの学習目標は以下7種に分類できる。各(1)患者(家族を含む)と医師との関係、(2)医師集団におけるコミュニケーション、(3)専門職連携(多職種連携)、(4)医療現場に限定しないチームワーク、(5)患者に限定しない対人関係、(6)地域との人的交流、(7)医学・医療に関するサイエンスコミユエケーター育成。24年度の調査結果によると、学習方略としては、「見学・体験学習」、「発表会」、「討議」、「少人数グループ討議」が多かった。また、全体の51%が、学外の施設(市中病院、診療所、福祉施設、保健施設、老健施設、小中学校、保育園、等)で体験をする形式の方略であった。、一方、学内で実施されるる場合には、大学病院での体験のほか、グループワークや模擬的体験(ロールプレイ、シミュレーション、SP実習)をする例が多くみられた。また、評価方法については25年度の調査によれば、レポート、観察記録、ポートフォリオ、アンケート、発表会・プレゼンテーションによる例が多かった。現在、類型化された目標と方略、評価との関係を検討している。加えて、コミュニケーション教育を実施する際の促進」・阻害因子についても精査している。
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