研究課題/領域番号 |
23590611
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研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
森 敏 滋賀県立大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40200365)
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研究分担者 |
奥津 文子 滋賀県立大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10314270)
畑中 裕司 滋賀県立大学, 工学部, 准教授 (00353277)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 看護診断 |
研究概要 |
米国で開発された看護診断は、約200の診断ラベルからなる。それらには、文化・医療制度の違いなどから、実際には使用しにくいラベルも多数含まれている。今回、対象を長期療養高齢者に限定し、これらを評価するのにふさわしい「長期療養高齢者版看護診断診断ラベル」を選定した。選定を行うに当たっては、既にわが国の医療現場で使用頻度の高いものを集めた限定版(『これなら使える看護診断 厳選84 NANDA-I看護診断ラベル』『気楽に考えて使おう24の看護診断』)が出版されており、それらを参考にした。最終的に両者の中間の約50の診断ラベルに絞り込んだ。以下に選定された診断ラベルを列挙する。領域1.ヘルスプロモーション(非効果的健康維持、非効果的自己健康管理)、領域2.栄養(栄養摂取消費バランス異常:必要量以下、栄養摂取消費バランス異常:必要量以上、嚥下障害、体液量過剰、体液量不足、体液量不足リスク状態)、領域3.排泄と交換(溢流性尿失禁、機能性尿失禁、切迫性尿失禁、腹圧性尿失禁)、領域4.活動/休息(睡眠パターン混乱、不眠、移乗能力障害、床上移動障害、歩行障害、消耗性疲労、活動耐性低下、更衣セルフケア不足、摂食セルフケア不足、入浴セルフケア不足、排泄セルフケア不足)、領域5.知覚/認知(言語的コミュニケーション障害)、領域6.自己知覚(無力、自己尊重慢性的低下、ボディイメージ混乱)、領域7.役割関係(家族介護者役割緊張、家族介護者役割緊張リスク状態)、領域9.コーピング/ストレス耐性(非効果的コーピング、悲嘆、不安、死の不安)、領域11.安全/防御(免疫機能促進準備状態、非効果的気道浄化、誤嚥リスク状態、組織統合性障害、皮膚統合性障害、皮膚統合性障害リスク状態)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
長期療養高齢者版の診断ラベルの選定がおおむね行われたので。
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今後の研究の推進方策 |
選定されてた診断ラベルを導くための診断指標を整理し、それを導く関数を開発し、それを携帯情報端末/小型ポータブルパソコンに導入する。
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次年度の研究費の使用計画 |
コンピュータプログラムの開発と、それを実際に導入し動作させる携帯情報端末/小型ノートパソコンが必要である。
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