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2012 年度 実施状況報告書

長期療養高齢者への看護診断適用とケア計画策定支援システムの構築:情報端末を用いて

研究課題

研究課題/領域番号 23590611
研究機関滋賀県立大学

研究代表者

森 敏  滋賀県立大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40200365)

研究分担者 奥津 文子  滋賀県立大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10314270)
畑中 裕司  滋賀県立大学, 工学部, 准教授 (00353277)
キーワード高齢者ケア
研究概要

「長期療養高齢者版看護診断(10領域、46診断ラベル)」を導くための、1.診断指標(質問・観察項目)の選定、2.質問・観察項目の考案、3.コンピュータプログラムの作成を行った。「診断指標の選定」に当たっては、1.重要度の高い診断指標を選び、2.医療問題を明確に区別し、3.診断指標が存在しない場合は、危険因子を参考に、定義に沿った指標(下線)を考案した。「質問・観察項目の考案」に当たっては、1.個々の診断指標に対する具体的な質問・観察項目を考案し、2.PCプログラムでは、各項目が存在する場合は”1”、しない場合は”0”で入力する方式をとり、3.診断指標の選択状況から、診断ラベルを導く関数(*)を作成した。「領域3.排泄と交換」を例としてあげる。
■機能性尿失禁:①トイレに着く前の尿失禁⇒トイレにたどり着く前に排尿、②尿意を感じてからこらえきれなくなるまでの時間よりも、トイレまでの移動に時間がかかる⇒歩行障害、③衣服の着脱が上手く出来ない、*①=1 & ②+③≧1■溢流性尿失禁:①不随意に少量の尿もれを訴える⇒少量の尿もれ、②残尿感、③残尿の増加、*①=1 & ②+③≧1■腹圧性尿失禁:①労作時の少量の不随意の尿もれを訴える⇒咳嗽・笑い・くしゃみなど、労作時の尿もれ、②咳嗽時の少量の不随意の尿もれを訴える⇒①にまとめる、③笑った時の少量の不随意の尿もれを訴える⇒①にまとめる、④くしゃみをした時の少量の不随意の尿もれを訴える⇒①にまとめる、*①=1
■切迫性尿失禁:①トイレに間に合わず起こる尿失禁を訴える⇒トイレにたどり着く前に排尿、②尿意切迫感を訴える⇒強い尿意があり、我慢できずに直ぐに排尿、*①+②≧1
■下痢:①少なくとも1日3回以上の液状便⇒1日3回以上の液状便、*①=1■便失禁:①便臭、②便で汚れた衣服、③便意に気づかない、*①+②+③≧1

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

昨年度は、「長期療養高齢者版看護診断」として、領域1~12の10領域から46の診断ラベルを選定した。
本年度は、上記診断ラベルを導くための、1.診断指標(質問・観察項目)の選定、2.質問・観察項目の考案
3.コンピュータプログラムの作成を行った。
以上から、おおむね順調に進展していると判断する。

今後の研究の推進方策

次年度は、コンピュータプログラムを情報端末で動作確認、ホストコンピュータとの同期の確認を行った後、高齢者施設で実地施行の予定にしている。

次年度の研究費の使用計画

タブレット型情報端末。
パーソナルコンピュータ。
データベースソフト。
モバイルWiFiルータ。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] アルツハイマー病診療のスキルアップを考える-この症例をどう見るか-2012

    • 著者名/発表者名
      繁田雅弘、大野篤志、森 敏、村山繁雄、足立正、斉藤祐子、徳丸阿耶、石井賢二、浦上克哉
    • 雑誌名

      老年精神医学雑誌

      巻: 23(suppl-1) ページ: 7-18

  • [図書] 低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)『今日の神経疾患治療指針、第2版』2013

    • 著者名/発表者名
      森 敏
    • 総ページ数
      953-955
    • 出版者
      医学書院

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公開日: 2014-07-24  

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