研究課題/領域番号 |
23590611
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研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
森 敏 滋賀県立大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40200365)
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研究分担者 |
奥津 文子 滋賀県立大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10314270)
畑中 裕司 滋賀県立大学, 工学部, 准教授 (00353277)
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キーワード | 高齢者ケア |
研究概要 |
「長期療養高齢者版看護診断(10領域、46診断ラベル)」を導くための、1.診断指標(質問・観察項目)の選定、2.質問・観察項目の考案、3.コンピュータプログラムの作成を行った。「診断指標の選定」に当たっては、1.重要度の高い診断指標を選び、2.医療問題を明確に区別し、3.診断指標が存在しない場合は、危険因子を参考に、定義に沿った指標(下線)を考案した。「質問・観察項目の考案」に当たっては、1.個々の診断指標に対する具体的な質問・観察項目を考案し、2.PCプログラムでは、各項目が存在する場合は”1”、しない場合は”0”で入力する方式をとり、3.診断指標の選択状況から、診断ラベルを導く関数(*)を作成した。「領域3.排泄と交換」を例としてあげる。 ■機能性尿失禁:①トイレに着く前の尿失禁⇒トイレにたどり着く前に排尿、②尿意を感じてからこらえきれなくなるまでの時間よりも、トイレまでの移動に時間がかかる⇒歩行障害、③衣服の着脱が上手く出来ない、*①=1 & ②+③≧1■溢流性尿失禁:①不随意に少量の尿もれを訴える⇒少量の尿もれ、②残尿感、③残尿の増加、*①=1 & ②+③≧1■腹圧性尿失禁:①労作時の少量の不随意の尿もれを訴える⇒咳嗽・笑い・くしゃみなど、労作時の尿もれ、②咳嗽時の少量の不随意の尿もれを訴える⇒①にまとめる、③笑った時の少量の不随意の尿もれを訴える⇒①にまとめる、④くしゃみをした時の少量の不随意の尿もれを訴える⇒①にまとめる、*①=1 ■切迫性尿失禁:①トイレに間に合わず起こる尿失禁を訴える⇒トイレにたどり着く前に排尿、②尿意切迫感を訴える⇒強い尿意があり、我慢できずに直ぐに排尿、*①+②≧1 ■下痢:①少なくとも1日3回以上の液状便⇒1日3回以上の液状便、*①=1■便失禁:①便臭、②便で汚れた衣服、③便意に気づかない、*①+②+③≧1
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度は、「長期療養高齢者版看護診断」として、領域1~12の10領域から46の診断ラベルを選定した。 本年度は、上記診断ラベルを導くための、1.診断指標(質問・観察項目)の選定、2.質問・観察項目の考案 3.コンピュータプログラムの作成を行った。 以上から、おおむね順調に進展していると判断する。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、コンピュータプログラムを情報端末で動作確認、ホストコンピュータとの同期の確認を行った後、高齢者施設で実地施行の予定にしている。
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次年度の研究費の使用計画 |
タブレット型情報端末。 パーソナルコンピュータ。 データベースソフト。 モバイルWiFiルータ。
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