研究課題/領域番号 |
23590617
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
小谷野 肇 順天堂大学, 医学部, 准教授 (80291897)
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研究分担者 |
木所 昭夫 順天堂大学, 医学部, 教授 (00112706)
江本 直也 日本医科大学, 医学部, 准教授 (50160388)
藤田 伸輔 千葉大学, 医学部附属病院, 准教授 (20268551)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 地域医療連携 / 糖尿病 / 循環型地域医療 |
研究概要 |
【国内施設等の調査】糖尿病の医療連携ネットワークシステムを構築している千葉県立東金病院、日本医科大学千葉北総病院、千葉大学医学部附属病院の地域医療連携部門で地域の基幹病院における糖尿病地域医療連携の実状と問題点を調査した。また、浦安市健康福祉部、健康センターでは、行政における糖尿病対策、一般住民に対する健診・教育の効果、地域(千葉県)の問題等について調査した。地域包括支援センター、福祉施設では、医療と福祉の連携と糖尿病、高齢化と糖尿病、公的支援体制について調査した。また、千葉県共用地域連携パスワーキンググループ、千葉県糖尿病療養指導士制度設立準備委員会に参加して、今後の千葉県における地域医療連携の方向性および千葉県医師会の計画についても調査した。日本医療マネージメント学会の医療福祉連携講習会に参加して、そのプログラムを受講するとともに、全国の地域医療連携担当者から地域医療連携の実状について直接聞き取り調査をした。【調査の総括】地域の基幹病院は自己完結型の医療を目指すだけでは、今後、予想される高齢化を含む医療状勢の変化に対応することはできない。循環型地域医療連携システムを構築して、病院が地域で最も有効な社会資源となることが病院と地域にとって必要なことである。【プログラムの開発】日本医療マネージメント学会の医療福祉連携士養成のためのプログラムは包括的であり内容は膨大で、講義150時間と実習が義務付けられている。一方、われわれのプログラムは、基幹病院に属し、地域医療連携にある程度の経験ある実務者が、循環型地域医療連携システム構築に際に必要な知識、技術を修得するための限定したプログラムとした。すなわち、地域疾病管理、地域医療連携パス、医療情報システム、カウンセリング論、入院退院センター構想等のテーマを選択しコアプログラムを開発し、実際に講習会で実施するプログラムを開発中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国内医療機関に実地調査をし、地域医療連携担当者から聞き取り調査を行った。現在の糖尿病地域医療連携における問題点とニーズを把握することができた。これに基づきコアプログラムを作成した。現在、フォーラム・講習会に実際に使用するプログラムの作成中である。平成24年度のフォーラム・講習会に向けて準備が整いつつあると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
前年度から開発中のプラグラムを完成させ、それに基づく講習会・セミナーを実施する。
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次年度の研究費の使用計画 |
講習会・セミナーの開催に関わる費用に対して主に研究費を使用する。具体的には、会場費、講演料、交通費、通信費、テキスト作成代などに使用する予定である。
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