研究概要 |
1.ポートフォリオ評価方法、評価項目の改良:電子ポートフォリオシステムを用いて、経年的に蓄積しているポートフォリオから、各学生の経年的な変化の観察をおこなった。学生の目標設定能力,自己評価能力,将来像を見据える能力を1~4年次に提出したポートフォリオにおいて評価した.目標設定能力の評価(平均点)は学年が上がるにつれて上昇し,4年次では 70%の学生がレベル3に到達していた.自己評価能力に関しても同様で,75%の学生が4年次にはレベル3に到達しており,何についてどのように実施できたか,あるいはどの程度理解できたかが明確になっており,今後の具体的な目標へとつながっていた.将来像を見つめる能力も同様であった2.チーム医療と自己主導型学習の定量的な評価:3年次の学部連携PBL終了時に,医,歯,薬,保健医療学部学生629名に対して,アンケートを実施した.その結果かInterdisciplinary Education Perception Scaleを算出した。8割以上の学生がチーム医療の重要性を認識しており,9割以上の学生が他学部の学生を尊重していた.、3.グループダイナミクスの評価方法の改良:1年、3年、4年生のPBL授業において、授業の様子をビデオ撮影する。言語と非言語コミュニケーションをトランスクライブ(文字化)し、ホワイトボードに書かれたプロブレムマップとの関連を検討して、医学教育学会に発表予定である。4.学生インタビューによる学習感、自己主導型学習への動機づけの評価:1年、3年、4年生のPBL授業において、授業の様子をビデオ撮影し、授業終了後に、学生の個人ならびにグループインタビューを行った。司会、書記など役割や学部を考慮に入れたグループダイナミクスの評価と個々の学生の学習感、自己主導型学習への動機づけを評価した。この評価結果を医学教育学会などで報告する予定である。
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