研究課題/領域番号 |
23590618
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
片岡 竜太 昭和大学, 歯学部, 教授 (20214322)
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研究分担者 |
木内 祐二 昭和大学, 薬学部, 教授 (50204821)
下司 映一 昭和大学, 保健医療学部, 教授 (50192050)
倉田 知光 昭和大学, 教養部, 教授 (80231299)
高木 康 昭和大学, 医学部, 教授 (30138490)
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キーワード | チーム医療教育 / 電子ポートフォリオ / 6年一貫教育 / 学生インタビュー / 自己主導型学習 / グループダイナミクス / 自由記載アンケート / トランスクライブ |
研究概要 |
1.ポートフォリオ評価方法、評価項目の改良:電子ポートフォリオシステムを用いて、経年的に蓄積しているポートフォリオから、各学生の経年的な変化の観察をおこなった。学生の目標設定能力,自己評価能力,将来像を見据える能力を1~4年次に提出したポートフォリオにおいて評価した.目標設定能力の評価(平均点)は学年が上がるにつれて上昇し,4年次では70%の学生がレベル3に到達していた.自己評価能力に関しても同様で,75%の学生が4年次にはレベル3に到達しており,何についてどのように実施できたか,あるいはどの程度理解できたかが明確になっており,今後の具体的な目標へとつながっていた.将来像を見つめる能力も同様であった電子ポートフォリオの記載内容に対して,質的研究のグラウンデドセオリーを用いて、データからプロパティ、ディメンジョン、カテゴリーを抽出し,学部連携(チーム医療)教育後に得られた学生の反応をカテゴリー化した. 2.学部連携教育終了時の5件式のアンケート結果を因子分析し,初年次から5年次までの因子構造を比較検討した. 3.グループダイナミクスの評価方法の改良:1年、3年、4年生のPBL授業において、授業の様子をビデオ撮影する。言語と非言語コミュニケーションをトランスクライブ(文字化)し、ホワイトボードに書かれたプロブレムマップとの関連を検討している。 4.学生インタビューによる学習感、自己主導型学習への動機づけの評価:1年、3年、4年生のPBL授業において、授業の様子をビデオ撮影し、授業終了後に、学生の個人ならびにグループインタビューを行った。司会、書記など役割や学部を考慮に入れたグループダイナミクスの評価と個々の学生の学習感、自己主導型学習への動機づけを評価した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1.ポートフォリオ評価方法、評価項目の改良:電子ポートフォリオシステム(既に開発)を用いて、すでに経年的に蓄積しているポートフォリオから、各学生の経年的な変化を評価して論文発表した。さらに因子分析や質的研究の手法を導入して検討を行っている。 2.チーム医療と自己主導型学習の定量的な評価:Interdisciplinary Education Perception Scale、PBL授業の自己主導型学習の成果物である学習成果のサマリーの評価(シナリオ、学習項目との関連性、参考文献などの妥当性など)、Self-Directed Learning Readiness Scaleによる評価を実施し、その結果を7月に開催される医学教育学会で発表予定である。 3.グループダイナミクスの評価方法の改良:1年、3年、4年生のPBL授業において、授業の様子をビデオ撮影する。言語と非言語コミュニケーションをトランスクライブ(文字化)し、ホワイトボードに書かれたプロブレムマップとの関連を検討しながら、症例(シナリオ)の問題解決に個々の学生がいかに関わったかを解析した。医学教育学会で発表した。 4.学生インタビューによる学習感、自己主導学習への動機づけの評価:1年、3年、4年生のPBL授業において、授業の様子をビデオ撮影し、授業終了後に、学生の個人ならびにグループインタビューを行った。司会、書記など役割や学部を考慮に入れたグループダイナミクスの評価と個々の学生の学習感、自己主導型学習への動機づけを評価する。これらの評価結果の経年的な変化について、医学教育学会で発表した。
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今後の研究の推進方策 |
1.チーム医療学習・生涯学習の多面的な評価方法の検討:Interdisciplinary Education Perception Scale、PBL授業の自己主導型学習の成果物である学習成果のサマリーの評価、Self-Directed Learning Readiness Scaleによる評価結果を検討し、評価法の改良を行う。チーム医療と自己主導型学習の定量的評価とポートフォリオ、学生インタビューなどの質的な評価方法との関連を検討することにより、定量的な評価と質的な評価を組み合わせた多面的な評価方法を検討する。 2.ポートフォリオ評価の経年的変化:チーム医療、自己主導型学習能力、コミュニケーション能力、自己評価に関する評価の結果を経年的に検討する。 3.グループダイナミクスの経年的な変化の評価:1年から4年次までのグループダイナミクスの経時的変化を評価する。 4.個々の学生の「学習感」、「自己主導型学習への動機づけ」の評価の経年的な変化を検討する。:グループダイナミクスの評価と個々の学生の学習感、自己主導型学習への動機づけの評価結果の経年的な変化について、評価パラメータの経年的な変化を検討する。 5.学部連携PBL学習が学部連携病棟実習・チーム医療学習にいかに結びつくか検討する。:上記の評価結果を総合的に検討し、学部連携PBLにおける学習体験が学部連携病棟実習にどのように生かされるのかを検討し、より良いチーム医療学習プログラムに改良する。
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次年度の研究費の使用計画 |
チーム医療教育は1学年600名の学生に対して、実施しており、学生数が多いので、データの解析にかなり労力がかかる。そこで、データ入力、分析の謝金が必要である。 またPBLグループディスカッションのビデオ撮影を行うので、記録媒体が必要である。 成果の発表のために国際学会参加費と論文出版費が必要である。
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