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2013 年度 実績報告書

チーム医療ができる医療人育成のための教育システムの教育効果の評価

研究課題

研究課題/領域番号 23590618
研究機関昭和大学

研究代表者

片岡 竜太  昭和大学, 歯学部, 教授 (20214322)

研究分担者 木内 祐二  昭和大学, 薬学部, 教授 (50204821)
下司 映一  昭和大学, 保健医療学部, 教授 (50192050)
倉田 知光  昭和大学, 教養部, 教授 (80231299)
高木 康  昭和大学, 医学部, 教授 (30138490)
キーワードポートフォリオ評価 / 電子ポートフォリオシステム / 目標設定能力 / 自己評価能力 / 将来像を見据える能力 / 質的研究 / チーム医療教育 / 因子分析
研究概要

1.ポートフォリオ評価:電子ポートフォリオシステムを用いて、経年的に蓄積しているポートフォリオから、各学生の自己評価能力の経年的な変化について観察をおこなった。学生の目標設定能力,自己評価能力,将来像を見据える能力を1~4年次に提出したポートフォリオにおいて評価した.目標設定能力の評価(平均点)は学年が上がるにつれて上昇し,4年次では70%の学生がレベル3に到達していた.自己評価能力に関しても同様で,75%の学生が4年次にはレベル3に到達しており,何についてどのように実施できたか,あるいはどの程度理解できたかが明確になっており,今後の具体的な目標へとつながっていた.将来像を見つめる能力も同様であった。医療人として必要な自己評価能力を70%以上の学生が到達したと考えられた。
2.電子ポートフォリオの記載内容に対して,質的研究のグラウンデドセオリーを用いて、データからプロパティ、ディメンジョン、カテゴリーを抽出し,学部連携(チーム医療)教育後に得られた学生の反応についてカテゴリー関連図を作成した。その結果「患者情報の共有」「専門的な知識をわかりやすく説明」するコミュニケーションと「患者の問題点の抽出」「治療ケアプランの作成」などチームでの協働が重要である事がわかった。
3.学部連携教育終了時の5件式のアンケート結果を因子分析し,初年次から5年次までの因子構造を比較検討した.初年次ではグループ学習、能動学習への順応が主であったが、そこで身につけた能力をチーム医療で徐々に発揮できるようになっていることが推察された。
4.グループダイナミクスの評価方法:1年、3年、4年生のPBL授業の様子をビデオ撮影した。言語と非言語コミュニケーションをトランスクライブ(文字化)し、ホワイトボードに書かれたプロブレムマップとの関連を検討し、グループダイナミクスの評価案を作成した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Experiences in Interdisciplinary Problem-based Learning: A Discourse Analysis of Group Interaction.2013

    • 著者名/発表者名
      Rintaro Imafuku, Ryuta Kataoka,Mitsuori Mayahara,Hisayoshi Suzuki, Takuya Saiki
    • 雑誌名

      Interdisciplinary Journal of PBL

      巻: 8 ページ: 1541-1550

    • 査読あり
  • [学会発表] 昭和大学歯学部におけるコンピテンシーの導入と臨床実習終了時試験(i-OSCA)の実施2014

    • 著者名/発表者名
      片岡 竜太
    • 学会等名
      第51回医学教育セミナーとワークショップ
    • 発表場所
      東京医科歯科大学
    • 年月日
      20140125-20140126
    • 招待講演
  • [学会発表] 模擬患者との医療面接実習における評価とポートフォリオ評価との関連2013

    • 著者名/発表者名
      片岡 竜太,馬谷原 光織,鈴木 久義,榎田めぐみ,松木恵里, 小倉 浩,刑部 慶太郎,今福 輪太郎
    • 学会等名
      第32日本歯科医学教育学会
    • 発表場所
      北海道 札幌市
    • 年月日
      20130712-20130713
  • [学会発表] PBLとチューターの役割―昭和大学の学部連携PBLの紹介―

    • 著者名/発表者名
      片岡 竜太
    • 学会等名
      九州大学 FD講演会
    • 発表場所
      九州大学 歯学部
    • 招待講演
  • [学会発表] PBLシナリオ作成と臨床予備実習の教育効果

    • 著者名/発表者名
      片岡 竜太
    • 学会等名
      第4回長崎大学歯学部 シナリオ作成ワークショップ
    • 発表場所
      長崎大学 歯学部
    • 招待講演
  • [学会発表] 医系総合大学における多職種連携教育

    • 著者名/発表者名
      片岡 竜太
    • 学会等名
      平成25年度文部科学省 先導的大学改革推進委託事業歯学チーム会議 医療提供体制見直しに対応する医療系教育実施のためのマネジメントの在り方に関する調査研究 医学・看護学・歯学チーム合同シンポジウム
    • 発表場所
      東京医科歯科大学
    • 招待講演
  • [図書] 医療教育に活かすeポートフォリオ2014

    • 著者名/発表者名
      片岡 竜太、田邊 政裕、朝比奈真由美他
    • 総ページ数
      230
    • 出版者
      未定

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公開日: 2015-05-28  

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