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2013 年度 実施状況報告書

勤務医のタイムスタディによる客観的勤務実態解析指標の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23590621
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

野原 理子  東京女子医科大学, 医学部, 講師 (30266811)

研究分担者 吉川 徹  公益財団法人労働科学研究所, その他部局等, 研究員 (50332218)
キーワードタイムスタディ / 勤務医 / アクションチェックリスト / 産業医
研究概要

現在、病院勤務医の過重労働が深刻化し、抜本的な勤務環境の見直しが望まれている。しかし、医師の業務は専門的で複雑であり、正確な業務内容の評価が困難とされていた。そこで本研究では、産業保健の専門職による、病院勤務医のタイムスタディを行うことにより、病院勤務医の勤務実態を明確にする。その結果を基に診療・研究・教育・キャリアアップ等専門職としての業務内容を分類整理し、国内各病院における勤務環境整備が可能となるよう医師の勤務実態分析指標(アクションチェックリスト)の開発を行う。平成23年度に病院の医局長に対するインタビュー調査を行い(42名医局長インタビューからみえた勤務環境改善視点,医学のあゆみ;242(8):367-630,2012)、その後平成23年度後半から平成24年度に20名の勤務医に対するタイムスタディを実施した。
平成25年度はタイムスタディの結果をまとめ論文を作成し、平成26年3月に投稿し、現在審査中となっている。さらに平成25年度はタイムスタディの結果に基づいて、病院で働く医師が行うべき業務の内容や、そのバランスを改善するためのツールとして「医師の業務バランスアクションチェックリスト」を作成した。医師の業務は、各々の専門診療科や経験、また病院の規模や地域環境等によっても必要とされるものが異なり、一概に規定することが出来ない。本チェックリストを使用することにより、医師の多様な業務について、当事者それぞれがその内容やバランスを吟味し、より働きやすい環境を作っていくことが可能となる。
本チェックリストは「アクションチェックリスト」と呼ばれるもので、現状の問題点を指摘するものではなく、改善のためにすべきことが抽出され、それを実行するための具体的な方法を検討できる形式になっている。次年度以降、本チェックリストを用いて実際に勤務環境改善を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

タイムスタディの結果をまとめ、論文を作成し投稿することが出来、おおむね順調に進展した。しかし、平成25年度内に学術誌への掲載に至らず、次年度への継続となってしまった。論文の投稿先を変更したことや、投稿先での論文の審査に予想より時間を要してしまったことがその理由として考えられた。

今後の研究の推進方策

平成25年度に作成し投稿した論文を平成26年度中に学術誌へ掲載確定する。
加えて、本研究で作成した「医師の業務バランスアクションチェックリスト」を用いて、実際に病院内で勤務改善を行い、質的研究としてまとめ、公表する。

次年度の研究費の使用計画

論文投稿および掲載にかかる費用として予算を確保してあったが、論文の掲載が確定できなかったため、残金が生じた。
投稿中の論文の掲載が確定した段階で論文掲載費として支出する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] タイムスタディによる大学病院勤務医の勤務実態の検討2013

    • 著者名/発表者名
      野原理子,吉川徹,石丸知宏,小林絵梨,磨田百合子,竹内由利子,岡久ジュン,望月麻衣,吉川悦子,松岡雅人
    • 学会等名
      第86回日本産業衛生学会
    • 発表場所
      松山
    • 年月日
      20130516-20130516

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公開日: 2015-05-28  

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