診療チームにおける意思決定の道筋解析と展開予測法を確立するために、非構造化データである日本語自然文で記載された診療記録のアセスメント記述の解析にAPMLとアソシエーション分析を適用した。診療記録のアセスメント記述から予測した診療計画と、実際の処置・処方との比較から、主にアソシエーション分析を用いた隠蔽情報・暗黙知の顕在化によって的中率の向上(40%前後->60~70%)が示された。他方、自然文処理精度の重要性が判明したため、異なったアルゴリズムを組み合わせた構文解析法を開発して日本語自然文の処理過程に導入し、予測精度を向上させ(的中率約80%)、意思決定の過程と展開の予測を概ね可能とした。
|